「雇用就農資金」は、農林水産省の「雇用・人材育成」を目的とした補助事業です。平成20年度から令和3年度迄募集があった「農の雇用事業」の後継事業となります。全国農業会議所が事業実施主体となり、熊本県農業会議で推進しています。
■事業の目的と内容
農業従事者の高齢化、担い手不足が進む一方、従来の家族経営から雇用型経営に切り替え、それらの人材を育てる事で、経営の規模拡大や多角化、法人化を行う事例が増えています。そうした中で、雇用就農促進による担い手確保が大きく注目されています。
「雇用就農資金」は、農業法人や個人農業者の方が雇用した従業員を育成し、定着させる事を目的に、助成される農林水産省の補助事業です。
具体的には、応募申請時に4年間の研修計画を立案。それに従って、農業経験豊富な指導者が対象従業員に仕事を通じて農業技術や知識を教えて行く中で、成長を促し、中核従業員として育て、次代の担い手として定着させることを目的にしています。当事業では、①雇用契約に従い、週35時間(月140時間)以上の勤務と②研修計画に従い、月25時間(年間300時間)以上の研修実績等を確認した上で、下記の様な手順で補助が行われます。
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【①募集開始】→【②応募申請】→【③熊本県農業会議等での面談による申請内容確認・不備解消】→【④研修内容の登録】→【⑤審査会採否判定】→【⑥事業開始】→【⑦事業説明会参加(支援開始月に開催)】→【⑧雇用契約書に従った労働と研修計画に応じた研修の管理(支援開始以降で適宜管理)】→【⑨事業実施状況確認の協力(年1回)】→【⑩助成金交付申請(支援開始以降で概ね6ヶ月単位で労働時間と研修の実績報告)】→【⑪助成金交付(申請書類の不備解消(熊本県農業会議及び全国農業会議の2段階チェック)後に指定口座に振込) |
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〇令和7年度募集 令和7年度第3回募集は、2025年11月25日をもちまして終了しました。今年度の募集は、以上をもちまして全て終了となります。今年度の応募申請受付数は、下記の通りとなりました。 ・令和7年度第1回 4経営体・研修生6名 ・令和7年度第2回 17経営体・研修生19名 ・令和7年度第3回 11経営体・研修生12名 合計 32経営体・研修生37名 〇令和8年度募集 令和8年度予算は、農林水産省を通じて、概算要求がされている段階です。雇用就農資金については、「雇用就農総合対策」の中で雇用における資金支援として要求されています。概算決定した段階で、改めて当ホームページで公開させて頂きます。 令和7年度版の募集チラシ、要領等は下記より、閲覧頂けます。なお、令和8年度募集については、募集スケジュールや募集要領・事業要件等、変更される場合がありますので予めご留意下さい。 募集チラシ(令和7年度版) ダウンロード(PDF) 募集要領(令和7年度版) ダウンロード(PDF) 応募申請様式(令和7年度版) ダウンロード(PDF)
〒862-8570 熊本市中央区水前寺6丁目18-1 熊本県庁行政棟本館9階 TEL:096-384-3333、FAX:096-385-1468、E-mail:43koyousyuunou@nca.or.jp |
採択結果等
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令和4年度は、熊本県でも54経営体・法人等雇用就農者68名の応募申請があり、うち45経営体・法人等雇用就農者59名の採択を受けた所です。 令和5年度は、前年度を上回る53経営体・法人等雇用就農者76名の応募申請があり、うち53経営体・法人等雇用就農者55名の採択を受けた所です。 令和6年度は、前年度を大幅に下回り、37経営体・法人等雇用就農者43名の応募申請があり、うち32経営体・法人等雇用就農者38名の採択を受けた所です。 ※上記では、令和4年度~令和7年度の応募申請結果、採択結果、県内の採択者情報を取りまとめています。研修内容等詳細も確認頂けます。 |
■事業実施中の採択経営体様用
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採択後の事業実施に当たっては、下記のダウンロードデータの流れで進めていくことになります。事業説明会や現地確認調査、助成金申請事務の他、「雇用就農者業務日報(兼研修指導者指導日報)」等も、こちらから確認頂ける様にしています。 |
■農の雇用事業・雇用就農資金採択経営体の優良事例紹介
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「農の雇用事業」・「雇用就農資金」の実施に関する内規では、従業員の定着の為に効果的な労務管理や人材育成に取り組む優良事例を収集し、発信する事としています。当県では、以下4事例を、全国農業会議所からの優良事例収集依頼に対して紹介しております。以下、その内容(PDFデータ)です。 ③(農事)熊本すぎかみ農場(熊本市南区、米・麦・大豆・玉葱) ※①、③、④は農の雇用事業・雇用就農資金採択実績あり。②は農の雇用事業のみ採択実績あり、となっています。
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